5軸加工では、1チャッキングでの多面加工が可能になることや、ボールエンドミル先端(周速0)での加工を回避することが容易であること、工具突き出し長さを短くできることなどのメリットがあり、工程集約によるリードタイムの短縮、加工精度の向上が期待できます。
本研究では、金型のある部品について5軸加工を適用した結果、従来の加工時間が約50%も短縮できることが示されました。
今後は、予め5軸加工を想定し部品の設計を実施することで5軸加工の適用範囲を広げていきたいと考えています。
5軸加工のメリットを分かり易く示すため、焼き物のシーサーの形状について、アルミブロックからの削り出し加工を行ってみました。
焼き物のシーサーの形状を、非接触3次元測定機にて計測、3次元モデル化し加工パスを作成しました。