金型部品の5軸加工に関する研究

 5軸加工では、1チャッキングでの多面加工が可能になることや、ボールエンドミル先端(周速0)での加工を回避することが容易であること、工具突き出し長さを短くできることなどのメリットがあり、工程集約によるリードタイムの短縮、加工精度の向上が期待できます。

 本研究では、金型のある部品について5軸加工を適用した結果、従来の加工時間が約50%も短縮できることが示されました。

 今後は、予め5軸加工を想定し部品の設計を実施することで5軸加工の適用範囲を広げていきたいと考えています。

5軸加工機による金型加工例
5軸加工機による金型加工例

 5軸加工のメリットを分かり易く示すため、焼き物のシーサーの形状について、アルミブロックからの削り出し加工を行ってみました。

 焼き物のシーサーの形状を、非接触3次元測定機にて計測、3次元モデル化し加工パスを作成しました。

焼き物のシーサー
焼き物のシーサー
アルミの削り出しシーサー
アルミの削り出しシーサー

研究報告書「金型部品の5軸加工に関する研究」 (平成26年度)
研究報告書(5軸加工).pdf
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